使命

 

 どの程度の力を持っているのか、どのような生き方がむいているのか、
自分のことは自分が一番よく知っているようで、なかなかわかりません。
どうしてこうも自分を的確に見る目がないのか、
おそらく自惚れや野心や見栄えなどが目を曇らせるのでしょう。
 ですから自分で選ぶよりは、人から求められたところに生きる道を選び定めてゆく方がよいのです。
消極的かも知れませんがそうすれば、比較的正確に自分を見ることができましょう。
なぜならそれが使命に生きるということであり、目から曇りを取り除くのは使命感だからです。

藤木正三(牧師 1927〜 『灰色の断想』より)

 

 

 使命のほうがわれわれを探しているのであって、われわれが使命を探しているのではない。

ダグ・ハマーショルド(スウェーデンの外交官、国連事務総長、ノーベル平和賞受賞 1905〜1961)

 

 

 

 

福音社『サインズ・オブ・ザ・タイムズ』2008年1月号 今月の言葉より引用