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睦月 さて、正月の諸歳時記が終わり、皆様は初釜をお済みになり初春を満喫された 事と思います。福引でいいものを当てられた方も多いと存じます。私は、お家元 のお軸が当りました。これで本年のツキは終わったみたいです(笑)。 正月の取り合わせは、いかにも荘重で引き締まるものです。しかし、口切や開炉に は見られない、華やぎがあるのが特徴です。そろそろ睦月下旬になりますと、風情 のキーワードは (梅、初春、雪)が中心になります。梅にちなむ道具類は沢山 あり、裏千家では有名な梅月棗があります。一閑のボディーが柔らかい名作です。 お軸の語にも「梅先天下春」の言葉があり、初春を飾ります。初春にちなむものと しましては、(初夢、初音、初霞、初削、初暦)等の 初=はつ シリーズです。 初春に行う諸歳時記のそのはじめの事に 初=はつ を冠します。初音は銘に、 初削は茶人の書き初めであります。 初=はつ が付きますと何気ないですけど 清浄な雰囲気を感じます。初釜で使用する干支や御題の香合は 初香合ともいわれ ます。雪になりますと、うっとうしい大雪を感じますが、画等で表現される 雪 は風情のあるものが多く初釜の寄付に、景文や玉渓の書くところによる「雪と雀 の図」や、「雪松の図」があります。大雪にいたりましては、藤原定家卿が 「駒とめて袖打ち払ふかげもなし 佐野の渡りの雪の夕暮れ」(新古今集)と詠ん でおり、うっとうしく危険な大雪をどうにか風流に変換している名歌があります。 私はその歌を写した画賛を先年 やはり睦月の茶会で見ました。確か絵は狩野伊川 院で賛が不味公というのをみた事があります。 (梅)(初夢、初音、初霞、初削、初暦)で睦月を遊びますとそろそろ節分を迎え ます。 ********* 葉牡丹(高さ30cm)余りとなり、緑、白、薄紫色の縮緬葉がお互いに巻きあって あたかも牡丹の花にみえるのでこの名がある。 突羽根(びゃくだん科。山地に自生する落葉種で、高さ2mにもおよぶ。秋に実が なり、それに5枚の葉がついている。それが羽子板でつく羽子に似ているのでかく 呼ばれている、名称が正月に縁があるから枝のまま茶花として用いられるし、 懐石にもお目見えする事もある) 曙椿(花の淡紅色がほのぼのして、ちょうど曙の空であるかのようでこの名があ る。) 太郎庵椿(表千家 覚々斎原叟の弟子である名古屋の高田太郎庵が愛した椿である のでこの名がある。ふくよかな薄紅色の椿である。正月を太郎月と呼ぶ事から この月によく使用される) 万作(落葉科で、山野に自生するが観賞用としても栽培する。早春、葉に先立って 四弁の黄金色の花をつける。豊年の象徴として正月(睦月)ぐらいから使いはじめ て、炉の間 茶席で愛玩されます) seseragi通信では皆様からのリサーチテーマを募集致してます。 |
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