蒸気機関車の概要

JANAKPUR RAILWAYに現存している蒸気機関車は11輌である。3年前に訪れた際には稼動蒸気が2両あったのだが、現在は予備機として1両がジャナクプル機関車検修庫に配置されているのみである。その他の蒸気機関車はカジュリ車両工場内に留置されており、ほとんど廃車状態である。この留置車の中には世界でもほとんど残っていないナローゲージのガラット式機関車も含まれており、貴重な存在となっている。
 このような小鉄道で11両もの蒸気が存在しているのは意外だが、この中の何両かはビルガンジからの移転車である(何両が移転してきたのかは不明)。また、現地で職員とともに機関車を1両ずつ調査したが、稼動車両を維持するため、部品の転用、ボイラの載せ替え等がかなり行われている事実を知らされた。そのため留置機関車はそのほとんどが原形であるとは考えにくく(ガラットの2両以外の機関車)、一部のパーツのみとなった機関車については原形すらわからなくなっている。
*今回、総両数は留置車、現存部品などから一応11両としたが、まだあった可能性も残っており、このへんはこれからの調査の課題となる。



現存蒸気機関車一覧表
番号 機関車名
製造メーカー及製造年
01

KRISHNA

 DUCAOO&BRAWNS
02
SEETA-RAM
BEYER PEACOCK 1947
03
RAMA
ORENSTEIN&KOPPEL
04
SEETA
ORENSTEIN&KOPPEL
05
PASHUPATI

THE HUNLIST ENGINE(LEEDS) 1926
06
SURYA
07
GUHYESHWARI

08
CHANDRA

THE HUNLIST ENGINE(LEEDS) 1962
09
MAHABIR

BEYER PEACOCK 1932
10
GORAKHNTH

AVONSIDE ENGINE ?
11
BISHNU
AVONSIDE ENGINE 1928

*この一覧表の機関車名の前のナンバーは整理上付けたもので鉄道で付けた車番ではない。鉄道側で通しナンバーを付けていた形跡があるが、どの機関車が何番なのかついに判明しなかった。現在唯一の稼動機BISHNUが7号となっているが、これはおそらくDLも含めた通し番号であると思われ、最初からの番号かどうかは不明。

*CHANDRA はSURUYAのボイラを載せた更新改造車。本来のCHANDRAの製造会社は不明。SURUYAとGUHYESHWARIには銘板がなく製造会社はドイツのメーカーらしいということしかわからなかった。JTBキャンブックス「世界の蒸気機関車」内で紹介されている7号機が独・ヘンシェルとされており、もしかするとヘンシェルの機関車があったのかもしれない。しかし、同誌に掲載されている写真はAVONSIDE ENGINEの機関車のように見え、疑問は残る。また、?を付けた機関車は銘板の残る他の機関車と同型ということで一応、製造所を推定したものである。


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