TMC2002年展示会反省会

2003年度展示会テーマ決定会議


展示会会期中恒例の反省会ならびに次年度テーマ決定会議が展示会中日の14日に開催された。この会合は当会会員にゲストの方も交えて、楽しく浮き世を忘れて大いに騒ぎ、模型作りへの英気を養うことを目的としている。また、次年度展示会テーマを決める重要な場でもある。
会は恒例の会長挨拶にはじまり、その後、岡会員から「最近の医学界における脳外科の現状」の講演をいただき、先生の乾杯の音頭で会は始った。



昨年の反省会では長老会員が初参加した女性に浮かれ、泥酔状態で裁決をとったがために、その女性の提案したテーマ(テーマとしては悪くなかったが)に何も考えず乗っかってしまうという大失態を演じた。幹部の一部から昨年のテーマの決定は当サイト管理人が女性を投入することによって幹部をたぶらかし、テーマ決定を作為的に操作したのではないか?などという、疑惑の声もあり、今年は慎重を期し、さらに管理人の身の潔白を証明せんがため会員が酔う前にテーマを決めることとした。
昨年は反省会参加者全員からテーマを提案してもらって、多数決で決定したが、今年は極めて民主的に昨年1年間で完成作品数の多かった上位6名からテーマを提案してもらい、提案理由説明の後、吟味の上、多数決で決定することとした。提案された候補テーマは下記の通りである。()内は提案理由。
1 
白塗装(航空機、AFVの共通テーマとして成り立つ。恐いのはAFVがみんなUNと冬季迷彩になることですかね)
2 
アラブ諸国(他の会ではまずやらない。面白いのがたくさんある。世界情勢からみてタイムリーだと思いますが)
3 
昔のジェット機(F4以前のジェット機ならなんでもOK。わしがセンチュリーシリーズをやりたいんヂャ)
4 
あこがれの舶来キット(みんなエエ歳になったことだし、昔、憧れたメーカーのキットを作る。輸入キットならなんでもよいです)
5 
フランスもの(おもろい機体がいっぱいあるし、AFVかてフランスものは美味しいンと違うか?共通テーマとしてどないじゃ!)
6
 自分の作ったことのないジャンル(いわばニューフロンティアですわ。自分の専門外の模型を作るのも一興かと思います)
提案権を持つ会員から出されたテーマはいずれも当会らしい、どれをとっても濃さそうなテーマである。いきなり多数決というのもなんなので5分間の間に根まわしを行い、票固めを行ってから起手裁決することにした。
テーマを提案した会員は各テーブルを回り、自分のテーマへの投票を依頼。聞き取り調査では第一テーブルが「舶来キット」第2テーブルが「フランス」で票を固めたようだった。

さて裁決である。
そこで突然、会長が「なんで皆、プラモデルで熱うなれるんな?わしは出来んぞ
=訳:どうして皆さんプラモデルで熱くなれるのですか?私は出来ません」と言い出した。
また一部会員から
「TMCの良さはまとまりの無さである。適当が一番いいのではないか?テーマはあくまでも目安ということで、好きにやる姿勢が大事だ。まとまってしまうとTMCらしさが無くなる」などの声も出た。
会長の言葉は
「あんたが去年、酔っぱらって調子こいてテーマを決めてしもうたんだろうが。来年はちゃんとやるから、おとなしく聞いとれ」と一蹴され、一部会員の声は貴重な意見としてテーマ決定に十分考慮することとなった。
起手裁決の結果は白塗装が2、アラブ2、昔のジェット機2と同数でならんだ。作ったことの無いジャンルは提案者が舶来キットに取り込まれて0となり、残りテーマのいずれかが来年のテーマとして決定される気配となった。
ここで会に遅れてきた新入会員の松本君に提案者から「ワシのテーマに投票せい」と票の取込みが図られ、真面目な松本君が真剣に悩む姿が見られた。
裁決の結果、「あこがれの舶来キット」12票、「フランスもの」8票となり、次年度テーマは
「昔あこがれた舶来キット」に決定した。
「どひゃあ!またつかみどころの無いテーマやないか!今年のテーマにみんな懲りたんちゃーうんか?」「世代によって憧れたメーカーも違うし、ちょっと難しいのでは?」「展示会の方法を考えないと今年以上にテーマがみえにくくなるぞよ」会場からはさまざまな声が聞かれたが多数決による決定は絶対であり、最終的にどうとでも取れる玉虫色のテーマとして、これでよかろうということになり
「昔あこがれた舶来キット」でいくことになった。(結局、去年と同じ結末だ)

テーマは決まった。しかし「憧れの舶来キット」といってもTMCの20代から50代まで年齢に幅のある構成からみて、対象メーカーを決めなくてはどうにもならないのでは?ということになった。
テーマ提案者の横田会員は次のように語った。
「みんな昔、あこがれた舶来メーカーがあったじゃないですか。当時、買えなかったウサをですね、はらすのもいいのではと思います。キット自体の出来はともかく、今の技量で作ればどうなるか?あるいはストレートにつくるだけでも良いと思います。そうすればみんながやりやすいでしょ」
ここで再び会員各自から自分の憧れた舶来キットのメーカーを述べてもらうことにした。
まず会長からだ。
「わしのあこがれ?それはスナックのジュンちゃんじゃ〜」
あかん。この時、相当酒の入っていた会長はどうも話を聞いていなかったようだ。この発言にはみんなずっこけた。ゲストの方々もテーマ決定中の緊迫した中でのこの発言には驚いたようだ。
「今はあんたの憧れた姉ちゃんの話をしよるんと違うんじゃ。ジュンちゃんをあんたは来年作るンか?それでええんか会長」
「ええぞ。わしのあこがれはジュンちゃんじゃ〜」と会長が絶叫する。
これは駄目だ。全く話にならない。酔っ払いの会長はともかく、会員の憧れた舶来キットメーカーは下記のメーカーが選ばれた。このメーカー製ならなんでもOKということになった。
モノグラム ヘラー(エレール)
レベル(米、独) フロッグ
イタラエレイ マッチボックス
ホーク エッシー
パイロ AMTアーテル
エアフィックス オーロラ

*注1 イタラエレイは20代会員はイタレリでも可(選択肢が少ないっす)
*注2 レベルは日本で金型製作したものは不可(日本機はほとんどそうだ。辛いっ〜)
*注3 業務提携、OEM製品はオリジナルのメーカーが上記にあれば可
*注4 上記メーカーが決定後、つぎのメーカーも可能としてほしいという意見が多々あったので特例として1作に限り認めることとした。K&B、HIPM、ICM、ファルコン、APM、テクモッド、パート、クラシックエアフレーム、エアロバック。
*注5 テーマ用として製作する作品は新作で無ければならない。


製作対象メーカー決定後、若手会員からは「聞いたことも見たことも無いメーカーがあるんですけど・・・」。そりゃそうだ、当会の主力は30代後半から50代半ばのおっさんが大半だ。昔は今のように輸入品がふんだんにあるわけでもなく、舶来キットはおそろしく高価だったのだ。小遣いをためてやっと買った時のうれしさは、当時を経験した者でないとわからない。
なんだかんだいいながら、このテーマで反省会の半分は盛り上がった。みんな憧れたメーカー、キットがあったのだ。
ということで来年にむけてオジサンたちは頑張ります。ただ気になるのは来年のTMC展示会では国産キットがほとんどならばない可能性が出てきたことだ。
静岡でメーカーさんに聞かれたらどうすべぇ〜。それだけがちょっと気掛かりである。

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