コシノン55mm f1.4の実力


このレンズは行きつけの中古カメラ屋さんで見つけたものだ。レンズメーカーであるコシナが作った標準レンズである。いつ頃のレンズなのかよく分からないが、手に取るとf1.4の大口径で鏡胴はオール金属のどっしりとしたレンズだ。レンズはコーティングしているのかどうか分からないくらい透き通っていて、その水晶のようなクリアさに惚れた。価格も7500円と手ごろであった。
マウントは世界標準マウントといえるM42マウント。ペンタックスの古いボディがあれば問題無く使え、マウントアダプターを使えばニコンなど一部のカメラを除いてほとんどのメーカーのカメラで使用することができる。当方はペンタックスも所持しているが、M42レンズ用としてキャノンNF1を使用している。キャノン純正のマウントアダプターがあることと、絞り優先のオートが使え、ファインダーが明るく見やすいという理由からだ。
このレンズ、その美しさに惚れたのではあるが、写りに関してはそう期待していなかった。コシナは様々なメーカーに硝材を供給する実力のあるレンズメーカーではあるが、なんとなく今一つというイメージを持っていたし、何しろ古いレンズである。
早速、お試し撮影してみたが、その性能には驚いた。期待外れ!それもよい方へのハズレだ。逆光にはさすがに弱いが、開放から十分使えるレンズだった。滑らかな描写と色再現性は素晴らしいの一言だ。条件によっては周辺光量が落ちたり、ピンスポットの光源などがあるとレンズの表面反射が輪になって画像にあらわれるケースもあるが普通に使うなら全く問題無く使える。ずっしりした金属製鏡胴は持ちやすく、f1.4の明るさはピントも合わせやすい。使っていてとても気持ちが良いレンズである。

お試し撮影
大口径レンズは絞り開放で使うのが楽しい。ということで夕方、お試し撮影を行った。絞りf1.4、絞り優先オートで撮影。後ろに持ってくるものによって、ちょっとボケが汚いかなという感じがするが、全体の柔らかく滑らかな描写は素晴らしい。Photo004はかなり暗くなって、歩きながらの撮影だが、さすがf1.4の明るさのレンズだけに動きをちゃんと止めてくれた。モデルをお願いしたA 嬢は「こんな暗い所でちゃんと写るの?」と心配していたが・・・・・・。


Photo001


Photo002


Photo003


Photo004

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