シグマ70−210 f4〜5.6Zoom By Kosue

十分な幅を持つピントリングはMF時には使いやすい。


鏡胴の作りといい、レンズ周りの文字といい、安っぽ臭さがプンプンするレンズだ。お値段も、その作りを表わすかのように中古でたったの3800円(消費税はおまけだった)。このレンズ、オートフォーカス(AF)でありながら、ピントリングが太い点がAF精度の悪いペンタックスにはありがたい部分だ。小さいMZーSのボディに良く似合い、マニュアルフォーカス(MF)で使った方が便利であるが使用感は「まぁそこそこ」なレンズ。最も重要な写りはと言うと・・・。ピントは、滑らかすぎで芯がなく何処に焦点が合っているのか「さっぱり」。逆光どころか、少しでも不要な光を受けるだけで、全体にゴーストとフレアーが大発生。「それは、安さゆえだよ」といってしまえばそれだけ。でも、これを新品数万円出して購入した人がいるかと思うと合掌するしかない。


お試し撮影


ススキを逆光で狙ってみた。(写真左)F11に絞っているにもかかわらずピントに芯はない。なんか全体的にぼやっとしている。さらに、少しでも光線が入ると、マゼンタ色に被る。さらに、絞り解放値の暗いレンズにも関わらず、周辺光量が落ちる。ちょっと、アートっぽいかもしれないが、単にレンズ性能が悪いだけだ。さらに画面に太陽を入れてみた(写真右)見よ!豪快なゴーストを!!鏡面反射の悪い部分が出まくりでここまで派手だと、逆におもしろいが、トホホ・・・。

ファミリー写真など写真初心者ユースを狙った廉価版ズームレンズらしいが、画面に強烈なスポット光などを持ってこなければ、使用には十分耐えられる。しかし、用途が限られてしまう。

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