Puraban Workshop New Projeect

阿波勉強堂管理人40代突入記念作品
Part4 型抜きテスト完了 
2003.3.4記

ひょうたん山電気さんに依頼している型抜きのファーストトライが終了し、テストショットのパーツが出来上がってきた。まだ気泡逃げが完全でなく、湯回り不良の部分もあるが、予想以上に抜けがよくてホッとしている。当方にとっては初のレジンパーツ化であり、わが子の誕生の時よりも形になった時の感動の方が大きかった。テスト抜きの作業のかたわら、組み立てたものがトップの写真である。まだ、原形に修正を要する場所なども目につくがテストショットでこれなら十分満足だ。とりあえず3台分のパーツを持ち帰り、修正場所のチェックや幌製作作業用のベースとすることにした。


パーツの出来に万歳
細かなパーツは湯回りしないのでは?と心配していたが細かなパーツも抜けてくれた。スターターハンドルなんかは自作してもらおうかと考えていただけに、無事パーツになって組み良さの向上になっている。我ながら驚いたのはやりすぎかと思ったフロントタイヤのサスペンション部もばっちり抜けて再現されており、ここも一安心である。
リアサスペンションは一体化したパーツになった。リアキャビン支柱の位置はこちらに変更している。


さっそく仮組してみた
テストショットパーツを使って仮組してみた。パーツのバリ取りを含めても1台30分程度で組み上げ完了。パーツの組み立て用の分割は思いのほか上手くいったようだ。フロントキャノピーはゴム型の性格上少し開き気味になってしまい、エラが張るようになってしまったが、どうにか上手く曲げて現物合わせで対応できるので一安心。組み立てる人には少し面倒になるかもしれないが、下手にパーツを合わせようとするとズレなどが出そうなのでそのままとした。
キャビンの幌骨の一部は湯回りが十分でないため、原形を少し太くして対応する事にした。まだまだ改善点が多くあるが、ここまでくればあともう少しだ。


幌の製作


幌の原形を製作するためにテストショットパーツを組み立てた車体にプラ棒で骨組みを作り、その上に木工ボンド水溶液につけたティッシュペーパーを貼り込んでいく。大まかな形をティッシュペーパーで作り、乾燥後、形を整える。この方法はトラックモデルなどの幌の作り方として昔から行われているもので、和紙で出来たダルマの製作方法と同じものだ。抜きのための原形とするため、ポリパテを塗り、強度を持たせるためにエポパテを薄く伸ばしたもので裏打ちした。この幌については骨組みの図面を用意し、腕に自信のある方は自作をお願いしようかと考えている。レジンパーツではどうしても分厚くなってしまうので、どちらかを選択してもらうのが良いのでは?と思っている。


初公開!ひょうたん山電気本社工場
型抜き作業を依頼している「ひょうたん山電気」さんの本社工場は徳島市のフィッシャーマンズワ−フ「Tsuda・Pier1」にある。
主としてレジンを材料に複製、小数生産するキットをガレージキットというが「ひょうたん山電気」さんの場合は和室で生産している。ゆえに
「畳キット」の方がぴったりくる。
気温が低いため、レジンの硬化が遅く、型抜き作業がはかどらないのが、現在の悩みだそうだが、これから暖かくなるにつれ、生産スピードもあがるそうだ。今回のキット化はこの「ひょうたん山電気」さん工場の存在を抜きにしては語れず、これから完全版に向けて抜きの完全化の作業が進む。
「まあ見とれや。製品版は完璧なもんにしたるけんの」H社長の頼もしい言葉である。

このゴム型でパーツが生産される。写真は輪ゴムと板でがっちり固めて硬化を待っているところ。部品点数は最終的に20パーツほどになりそうだ。しかし、結構手間のかかる仕事でありますね。原形も手間がかかりますが、抜きも大変です。

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