vol.10芸術の祭典-LA BIENNALE DI VENEZIA-

陽射しの強い午後、ポプラ並木の庭を抜けてビエンナーレの会場に向かう。
大きな筒を寝かせた入り口を抜けると、作家の作り出した世界に迷い込んだ。


アラビアンナイトの夜や、氷山の上に
立ってあちこちに映し出されるスクリ
ーンを眺めたりホームレスのビニール
シートの内側をのぞく。陽気なイタリ
アの作家は、ヴェネチアングラスでポ
ップな空間を表現している。
海のあぶくの中にいるような、はたまた
空からキャンディが降ってきてるような
感覚におちいった。

  

 

現代美術に私は意味を求めない。
訪れた人がそれぞれに好きな物を
差し込んでいくブース(これも表現のひとつ)や、
大きな四角い部屋の壁一面に敷き詰められたダイス…
そういう単純なことをでっかいスケール(国際的な
舞台) で実際にやっちゃうって感覚が好きだ。

 

  

黄色い粘土で色々なヘアースタイルを表現したものや、エジプトの作家の鳥の世界。
ワーゲン・ビートルが組み立てられていく瞬間、なんてのもありました。いいねぇ。

そして一歩外に出ると、ゴンドラが行き交う運河の町。
これも作品のひとつ?って疑いたくなるけど・・・本物でした。
私は今、ヴェネツィアにいます。

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