製作記 その2

ディティールアップ
基本形で問題になるような所は特にない。これまでに発売されたT55のキットの中では一番T55らしいイメージを持つキットだと思う。フェンダーが少し厚いとか、モールドが少し甘い感じもするが、いじり始めるとキリがなくなる。今回の製作では砲塔はちょっと気になる部分もあるが、形をいじると大変なので、まあここまで出来てれば良し。また、人形を乗せる予定であり見えなくなる部分が多くなるため、ディティールアップは車体部分を重点的に行うことにした。フェンダーは縁を薄く削り、裏から熱してへこませるなどして、使い込まれた感じを出した。左側のフェンダー前部は実車写真で取れてしまっているので、別分品となっているカバーを付けずにおいた。転輪はゴムの部分の所々をニッパーで挟んで傷つけたり、デザインナイフで削ってゴムの欠けを表現してみた。転輪の組み立てで面倒なのは二枚のパーツの接着面に成形上でのはみ出しがあるのでそいつを削り込まないと正確な位置で接着できない。また型ズレがあり、ゴム部は削りこんで平滑にする必要がある。

キャタピラはモデルカステンのT72用可動履帯。片側92枚でちょうど良い。組み立ては忍の一字だが、自重で垂れ下がる様子は実感抜群だ。キャタピラの変更で起動輪が14枚歯のものになる。実車同様にキットの起動輪を改造して作成しようと思ったが、良く似ているということでタミヤのT72のものを移植してみた。違和感が出るかも?と思ったが意外とフィットしておりそう気にならないようだ。

フェンダー上の燃料タンクや工具備品箱の位置は良く分からなかったが、通常のT55と同じと判断した。その1で前述したが、現地で手が加えられたりしているので少々位置が変わっていても大丈夫だと思う。一応説明書に従い、フェンダー上の装備を接着したが、右フェンダー上の一番前の工具箱は実車写真を見ると少し位置が違うのでフェンダーステーの位置を変更して取り付けた。また高さが高すぎることが後に判明したが、固定具などを取り付けてしまったため、そのままになっている。フェンダーステーはキットのものを削りこんで薄くして使った。固定具はプラ板から作ってみた。ハンドルや留め金は銅線とリード線をばらしたもので再現した。

燃料タンクはパイピングが省略されているので、銅線で再現。多少いびつになっても、このような細いパイプは使っている内に歪んだりしてしまうので、きちんと取り付けるよりも、少々歪んだりしているほうが、よりらしくなると思う。
燃料タンクもへこみなどを再現しなければならないが、全ての加工が終了してからリューターで削り込むことにした。実車写真を見ると溶接部なども相当痛んでいる。

砲塔はいつもどおり鋳造肌をタミヤパテを溶いたもので少々オーバー目に再現。溶接跡はキットのモールドをそのまま残した。手すりは真鍮線で前部のみ作り替えた。フックもキットのものをそのまま使用。少し太いのだが、そう違和感はない。後はハッチの裏にハンドルを追加した程度である。砲塔前面の照準眼鏡の窓はパーツではボルトが省略されているのと分厚いので薄く削った上でボルトを追加した。

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